大企業をすぐ辞める忍耐力のない人

先日、大学時代のとある友人と所用で連絡を取る機会があった。

その際、会話の中で彼女が会社を辞めたということを知った。彼女が働いていた会社は超大手企業と言っても差し支えないほどで、人材会社が毎年行っている就活人気企業ランキング調査でも毎年上位をキープしている企業である。彼女から、その企業から内定が出たという連絡を受けたときには、やはり優秀な人は大企業に属するものなのだなと感じたものだ。しかし、そこを1ヶ月で退職し、今は地元のアパレル点にて、アルバイトをしているらしい。

 

さて、ここからが本題であるが、会社を辞めた彼女に対して大きく2つのが見方が可能だ。1つはタイトルにあるような「せっかく採用された会社をすぐ辞めてしまう忍耐力のない人」。そして、もう1つは、「圧倒的な損切り力を持つ人」という見方だ。私は、彼女は後者の人間であると思う。

通常、人間とはあまり変化を好まない生き物だ。今いるコミュニティから出ることには躊躇してしまうし、今属しているコミュニティが良いものであるなしに関わらず、「新しい場所が今より良いものになるかは分からないし…。」という思考が働いて中々退職には踏み出せない。ましてやそれが大手企業という、多くの就活生が羨む環境であるならばなおさらだ。人間にとって環境を変えることは、それほど簡単ではないのだ。

彼女が何故退職したのかは詳しくは知らないが、やはり退職するときはそれなりにドキドキしただろうし、不安もあったと思う。しかし、持ち前の決断力でその揺らぎに打ち勝ち、意思決定した彼女を私は尊敬するし、どうか何も知らない人間が文面だけで前者のような偏見を持ち、彼女が悲しくなってしまわないことを祈る。

また帰省したときはお酒を飲みながら色々と話をしたいものだ。

 

ではでは。