自分のミニマムライフコストを知る

最近、私は何不自由ない生活を送っている。と言ってももちろん皆さんが想像する、朝は自宅の象たちと戯れ、夜はナイトプールでパシャパシャするといったお金持ちの極みのような生活ではなく、朝はフルグラを食べて会社に出勤、夜は好きな人と食事し、休日には趣味や旅行に没頭する、といった生活だ。これで十分幸せだが、この幸せを維持するのにはどれくらいのお金が必要なのだろうか。
言い換えれば「ミニマムライフコスト」の把握である。今回はそれについて書いていきたい。

ミニマムライフコスト(以下、コスト)という言葉は以前何かの本で知ったのだが、その考え方には強く影響を受けた。要は、お金が足りない、今の生活水準に全く満足できていない、と言う人に対して、「ほな、いくらあったらええのん?」と問いかけることを指している。これは意外と答えられない人が多いのではなかろうか。

このコストを適切に把握することで精神的余裕が生まれる。私の場合は月に10-15万円程度であり、この金額で旅行も行けるし、車を買える。なんなら貯金も可能だ。時給1000円のバイトで週に25時間ほど働けば手に入る額なので、正直、余裕で手に入るお金と言っても過言ではない。大学生でもこのくらい稼ぐ人はいくらでもいるし、このくらい稼げる仕事はいくらでもあるだろう。

そのため、別に無理して嫌な仕事をする必要はない、なにか嫌なことがあったときには辞めてまた新しい職を探せばいいかという思考になる。この余裕が精神的衛生に繋がり、穏やかな日々を送れる一助になるのだ。

もしブラック企業で働いていて、辞めたいのにお金の不安をお持ちで辞められない、そういう方がいらっしゃるなら、一度立ち止まり、家計簿をつけるなりして、今の生活を維持するためにはいくら必要なのか、そしてそれは本当に今の職でしか手に入れられない金額なのか考えて頂ければと思う。
案外、楽しく生きるのにそれほどお金は必要ないのではなかろうか。
ではでは。